3月9日 海外からフィリピンへの送金1兆9900億円 過去最高

国外で働くフィリピン人によるフィリピン本国への送金の額が、前年から6.3%も増えて213億9000万ドル(約1兆9900億円)となり、過去最高記録を更新したそうです。この金額は2012年度の合計額とのこと。

フィリピンにおいて海外に出稼ぎに出た者からの送金というのはとても重要で、GDPの約1割を占めるといわれています。

小さなスケールで見れば家族の生活を支えるという意味で非常に重要で、大きなスケールで見れば国内需要を支えるという意味でまた重要です。

フィリピン政府は失業対策や外貨獲得の手段として、POEA(Philippine Overseas Employment Administration=フィリピン海外雇用庁)を設置するなどして、海外への出稼ぎを奨励しています。

国内での一般的な企業の初任給はだいたい2〜3万円程度。マニラ首都圏の郊外で小さな小さな家を購入するのに必要なお金は100〜200万円くらい。中東や北米などに出稼ぎに出て、月に10万円以上の収入を得るというのは、一般的なフィリピン人にとって、非常に夢のある話なのです。

夢のある話ですから、当然競争率が高くなります。
となると、海外へ働きに出る人は優秀な人材ということになります。

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※POEA庁舎前に行列する海外出稼ぎ希望者たち

今月なんとか食べていくために必要なお金。今年のフィリピンの国内需要を支えるのに必要な外貨。それを得るために優秀な人材が海外に流出してしまっている。国内の産業の空洞化が進んでいる。という矛盾を抱えているのです。

フィリピンの若い人たちと話をしていると、やっぱり海外へ働きに出るのが夢。という話をよく耳にします。でもフィリピン人てやっぱり家族や友達と一緒に仲良く普通に暮らしたいと思っていて、海外に出てなんとか現在の貧困から抜け出すチャンスを掴みたいともがいてはいても、本当は海外に出て行くのはさみしい。海外でうまくキャリアを積むことが出来た場合、逆に空洞化したフィリピン国内の産業にその人材を受け入れるべき場所が無い。

矛盾と矛盾が積み重なって、なんともやりきれない状況があります。
でも今年もたくさんのフィリピン人が海外へ出て行き、家族の生活を支えることになるんでしょうね。
posted by ワンサイド at 02:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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