5月14日 ビリヤードのゲーム性2

フィリピンの統一選挙は開票も済み一段落。
マニラ市の市長はなんと元大統領のエストラーダに決まりました。
前マニラ市長のリム氏は「マニラをきれいにしよう(大雑把過ぎる言い方をすれば)」という人でした。
対してエストラーダ氏は「マニラをおもしろくしよう(これも大雑把過ぎる言い方をすれば)」という人のようです。
正反対の市長が当選したマニラ。
リム氏の退陣とエストラーダ氏の登極で、どのようにマニラ市は変わるのでしょうか。


さて、ずぅーーーーーーーーーーーーっっと以前のエントリーになりますが、昔々、こんなことを当ブログに投稿したことがありました。

ビリヤードのゲーム性
http://onesidebilliards.seesaa.net/article/164601854.html


上のエントリーでは、

『ゲーム性というのはゲーム中の「選択」に於けるリスクとメリットのバランスだよ』と、ワタシが日本でテレビゲームを作っていた頃、会社の若いコたちに教えていた。というように書いています。

今日のエントリーでは、ここをもうちょっと掘り下げてみましょう。
この単純なロジックを理解してゲームを作っている人がほとんどいない現在、これは本来タダで書くようなことじゃあないんですが(笑)

『ゲーム性とは「選択」に於けるリスクとメリットのバランス』
という論ですが、もっと究極的に「ゲーム」というよりは「遊び」とは何かを突き詰めると「選択に於ける」という部分も不要になります。

『遊びとはリスクとメリットのバランス』で面白さが決まります。

例えばバンジージャンプ。
とても危険な遊びです。
しかし危険なだけでは誰も楽しいとは思いません。
「高いところから墜落する」というリスクを冒しながら「空を飛ぶ」「死にそうになるような危機から無傷で生還する」という快感を得ているのです。
非常に高いリスクを払い、非常に大きな快感を得ています。
だからこそ、これはバランスがとれた楽しい遊びなのです。

サテ…
ではビリヤードにおける、突き詰めた遊びの面白さとはどんな風に分析できるでしょうか。

ビリヤードの快感とは「球を撞いて穴に入れる」という単純な部分にあるのは間違いありません。
では「球を撞いて穴に入れる」ときに支払うリスクとはなんでしょうか。
これまた単純に「球が穴に入らないかもしれない」という不快感に他なりません。

もちろん、実際のゲームでは、トーナメントの優勝賞金がかかったり、年間のタイトルがかかる場合もありますし、友達に対する優越感だとか、7ラック先取りの試合ならばその勝ち負けに拠る快感・不快感など複雑な要素があるわけですが、ボールを見つめてキューを構えたその瞬間の突き詰めた単純な遊びだけにフォーカスすると、リスクとは「入らない不快感」メリットとは「入った快感」でありましょう。

そうです。ビリヤードが撞くだけで楽しいのは、撞くという行為のなかに、すでにリスクとメリットの両方が包含されているからです。

さらに、ここで余計なことまで考えてみましょう。
「どうしたら、もっとビリヤードが楽しいか」

楽しいのは、バンジージャンプのように、リスクとメリットがバランスする場合です。
しかし、ビリヤードの場合は、技術の習熟度というものがあります。
より球を穴に入れる技術に習熟していくと「入らないリスク」は減少していきます。
そしてビリヤードという遊びへの「慣れ」によって、技術の習熟度が高まるにつれて「球が入った快感」も減少していきます。

結果として、下手なひとはビリヤードという遊びから「大きなリスクと大きな快感(メリット)」を得ることとなり、上手なひとは、ビリヤードという遊びから、「小さなリスクと小さな快感(メリット)」を得ることとなります。

数学的に「大きなリスク」対「大きな快感」と「小さなリスク」対「小さな快感」の比率は同じなわけですから、上手な人も下手な人もビリヤードという遊びから同じだけの楽しさを得ているということになります。

というワケでここでひと安心。
ヘボも達人もビリヤードの楽しさは同じという結論となりました。
めでたしめでたし。

以上、元ゲームデザイナーのこじつけビリヤード論でした!
posted by ワンサイド at 04:47 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変興味深いエントリで面白く読ませて頂きました。
トレードオフの観点からゲーム性を語った記事は初めてでしたのでとても新鮮でした。
仕事の面でも参考にさせて頂きます。IT屋の営業の仕事にどう生かすかは悩みどころですけど(^_^;)
Posted by tokio1962 at 2013年05月16日 09:38
tokio1962さん

おお〜
でも、IT屋さんのお仕事の役にたつかなあ…
Posted by Akira at 2013年05月17日 07:20
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